ことのはたんご

概要

 このゲームは1日に1題すべてのプレイヤーに共通の5文字の「たんご」出題する。そのお題をプレイヤー5文字の「ことのは」を入力して当てると言ったゲームだ。プレイヤーが入力した「ことのは」に対してゲームは毎回評価を行う。評価は以下の通りである。

 上記の様に「ヌメロン」や「HIT & BLOW(マスターマインド)」形式で評価を行いその評価もとに単語を当てるわけだ。

操作説明

  1. 簡単な遊び方や遊ぶ際の注意点が記述してある。
  2. グラフアイコンからは現在の進行状況を絵文字として出力したり、過去のプレイ状況を閲覧できる。
    設定アイコンからはライセンスの説明等の技術的な話が記載されている。
  3. 実際に「ことのは」が入力されそれに対する評価が行われている画面。
    またオレンジで囲われている箇所が現在入力中の行であり、青の箇所が⑥の機能を用いて文字を入力する箇所である。
  4. キーボードより入力可能な箇所。回答にはひらがな・カタカナを受け付けており、入力した「ことのは」が自動で③に反映される。
    スペース等で間を開けることも可能。
  5. 決定ボタン。④,⑥の手法で入力した「ことのは」を評価する際に押すボタン。エンターキーなどの入力は受け付けていない。
  6. UIキーボードによる入力および文字ごとの評価確認画面。右下の削除キーや移動キーより③の青でハイライトされた文字を動かしつつ文字を入力することが出来る。
    またすべての文字を表示しているため、まだ評価が行われていない文字の把握等に役立てられる。

 上記の例の正解はシュクハクである。試行4回目のに思いついた「ことのは」がシュクシャ、シュクハクだったため5回目の試行で絞っている。2個程度なら思いついた言葉をそのまま打っても良いが、沢山考えられる場合はこのような遠回りも大切だと思う。

作製のきっかけ

 最近Twitterで下記の様な投稿を見かけるようになった。

Wordle 220 4/6

🟦⬜🟦⬜⬜
🟧⬜⬜⬜⬜
⬜🟦⬜⬜🟦
🟧🟧🟧🟧🟧

 これは海外のJosh Wardle様(twitter)が作製したブラウザゲームである「Wordle」と呼ばれるゲームのクリアした際のスコアを表示した物である。
 1日に1題5文字の単語が提供され、それを当てると言ったゲームだ。

 上記は4回単語を入力している状態であり、1回目の試行では1文字目と3文字目が青くハイライトされている。これはその単語がお題において使われているが位置(1文字目、3文字目)が違うことを表している。2回目の試行では1文字目の箇所がお題に含まれている言葉であり、位置も同じであることを表している。この投稿では計4回の試行でお題を当てたことが示されている。

 このようにプレイ結果を端的に表示することができ共有しやすい点、1日1題しかないため満足感が足りない点、すべてのユーザで同じ単語であるため他人と競える点などから海外だけではなく日本においても流行している。

 私も実際に何日間かプレイしてとても面白いと感じたが、一つ引っかかる点がある。「英語むずかしくね?」

 もちろん出題されているお題は比較的簡単な英語(Robot等)の傾向があるため、上記の様に3~4回程度で答えられる難易度だが、試行の際にやや英単語を思いつく際の難易度の高さにつまずいた。
 実はこのゲーム、プレイヤーが試行の際に入力する単語は実在していなければならない。そのため後一箇所があまり使ってない文字のみを使って効率的に1文字を探す等のことが出来ず、なかなかに難しい。

 この難しさも私たち日本人からしたら面白い要因だと思うが、やっぱり日本語で楽しみたいと思う。

 そこで日本語版のWordleを探して見つけたのがaseruneko様作製の「WORDLE ja」である。

 何回か遊ばせていただいたがこちらにもやっぱり引っかかる点がある。こちらのゲームでは「試行の際に入力する単語に制限がなく」「1日1題ではなく乱数で生成する仕組み」なのである。

 個人的にはこの2点が遊ぶ上で外せない箇所だったため、どうしても物足りなさを感じた。

 以上長々と書いてしまったが、この様なもやもやから本家のルールほぼ100%オマージュの日本語版Wordleである「ことのはたんご」の作製に乗り出した。

「ことのは」と「たんご」の選定方法

 詳細な話は Qiita の記事になっているためそちらを参照していただきたい。

 「たんご」の選定には 国立国語研究所(2004)『分類語彙表増補改訂版データベース』を用いている。こちらの語彙表は近代的な言葉は少ないが、基礎的な日本語が多いため出題の難易度がほどよくなると思い採用している。

 「ことのは」が現実に存在しているかの確認には上記にくわえてThe UniDic Consortium「UniDic-cwj_3.1.0」を用いている。こちらでは近代的な言葉や「サイゼリヤ」や「クラムボン」などのような固有名詞が記載されているため採用している。

 上記2つの辞書が存在していない場合私は開発を諦めていたと思う。そのため、上記2つの多大な感謝を捧げる。

 しかし、日本語の5文字の単語すべてを網羅している訳ではないため「この単語存在しないのかよ」みたいな状況はよく陥ると思う。その点はご了承いただきたい。

収益の話

 当アプリケーションはもとのルールとなっている「Wordle」が収益化していないと言う点、上記二つの辞書のライセンスとして非商用があげられている点から収入を一切いただかずに運営している。